迂回する知性

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築二十五年の戸建て。内見の帰り際、担当者はこう言った。「建物のほうは、もう値段が付いていません」。二千万円かけて建てたものが、帳簿の上ではゼロになる。

エピソードノート

築二十五年の戸建て。内見の帰り際、担当者はこう言った。「建物のほうは、もう値段が付いていません」。二千万円かけて建てたものが、帳簿の上ではゼロになる。

同じ年数を経たイギリスやアメリカの家は、今も値段を持っている。物としての傷み方が、国境で変わるはずもないのに。

一体なぜ、日本の家だけが二十二年で無価値になるのか。税制とゲーム理論のものさしで測り直してみました。

■ 今回の道順
・二十二年という数字 ― もとは税務処理のための期間で、物理的寿命ではない
・取り付け騒ぎ ― 健全な銀行でも、全員が同時に信じれば潰れる
・九百万戸の空き家 ― 「無価値になる」という信念が、自分で自分を証明する

■ 参考
・木造住宅の法定耐用年数22年(減価償却資産の耐用年数表)/国税庁
・2023年住宅・土地統計調査:空き家900万戸・空き家率13.8%/総務省統計局
・既存住宅流通シェアの国際比較/土地総合研究所・スムストック

※本エピソードは、紹介した研究や概念をもとにした考察です。用いた比喩は独自の枠組みであり、特定の生き方や個人を否定・断罪する意図はありません。

迂回する知性とは?

🌀 迂回する知性とは 🌀
まっすぐ答えに向かわず、まわり道して考えるポッドキャストです。
生物学、工学、経済学。畑違いの領域から比喩を借りてきて、身の回りの「当たり前」を別の角度から眺め直します。
ニュース解説でも、ビジネス書の要約でもありません。
知識を増やすためではなく、ものの見方をひとつ増やすための15分間です。

🧭 こんな問いを扱ってきました 🧭
・東京に住むのはバカなのか
・幸福の底は本当に48歳なのか
・家が22年で無価値になる国
・渋滞は先頭にいない

🎧 配信 🎧
毎週月曜・木曜に配信。通勤中の15分、家事をしながら、なぜか寝れない時にどうぞ。

🗣 語り手 🗣
語り手は名乗りません。語っているのは個人ではなく、ひとつの視点です。

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